お客様は「説得」ではなく「納得」で行動する

販売促進

「ブログに何を書けばいいのかわからない…」
「チラシを出してみたけれど、思ったほど反響がない…」

そんなお悩みを抱えている方へ。
今日は、セールスレターや販促文章を書くうえで欠かせない基本の考え方をお伝えします。

それは――
「人は説得ではなく、納得で行動する」 ということです。

「売り込まれるのは大嫌い。でも、買い物は大好き」

私たちは、誰かに“押し売り”されるのは嫌ですよね。
でも、自分で選んで買い物をするのは楽しい。

この心理を理解しておくことが、チラシやブログの反響を高める第一歩です。
つまり、「買わせる文章」ではなく、“お客様が自分から欲しくなる文章” を目指すのです。

① お客様に寄り添い信頼を築く

強い言葉で説得しようとすると、相手は思わず身構えてしまいます。
売りつけられると感じた瞬間に、心のシャッターが下りてしまうのです。

そこで大切なのは、お客様の悩みや願望に寄り添うこと。
たとえば、

  • 「こんなお悩みありませんか?」
  • 「私も同じことで悩んでいました。」

このような“共感の一言”が、信頼関係の第一歩になります。
信頼が生まれて初めて、「この人の話をもう少し聞いてみよう」と思ってもらえるのです。

② 感情に呼びかける

商品の説明は「スペック」だけでは心に残りません。
人が行動するのは、感情が動いたときです。

たとえばホームベーカリーを紹介する場合――
× 「早焼きモード搭載で、焼き上がり時間を短縮」
〇 「1〜2時間で焼き上がるから、忙しい朝でも焼きたてのパンを家族と楽しめます。」

どちらのほうが心に響くでしょうか?
後者には、「家族」「笑顔」といった具体的な感情のイメージが浮かびます。

③ 体験を想像させる

文章を読んで、「自分のことのように感じる」瞬間があります。
このとき、読者の中ではすでに購買行動が始まっています。

そのためには、具体的な情景を描くことが効果的です。

×:「HEPAフィルター搭載でPM2.5を99%除去」
〇:「寝室の空気が一晩で変わります。朝起きたとき、鼻のムズムズがなく、すっきり深呼吸できるようになります。」

こうした一文があるだけで、読者は“自分の部屋”を思い浮かべ、商品を現実的に想像できます。

さらに、お客様の声や事例紹介を取り入れると、信頼性がぐっと増します。
「自分と同じ立場の人がうまくいった」事例は、最強の説得力になります。

まとめ:お客様の“納得”を引き出す文章を

チラシでもブログでも、読者を動かすのは“論理”ではなく“感情”。
そして感情は、「信頼 → 共感 → 想像」という流れで動きます。

売り込むのではなく、
「この人の言うことなら信じられる」
「これなら私にもできそう」
「なんだか楽しそう」

――そんなふうに“納得”してもらえる文章こそが、行動につながります。

そして、一番重要なのは、お客様の感情を考えること。
あなたのサービスを利用したとき、
お客様がどんな嬉しい気持ちになるのか――
その“喜びの瞬間”を想像しながら書くことで、
自然と心に響く言葉が生まれます。

お客様の心に寄り添い、「納得」で動いてもらえる文章を目指しましょう。